想い　”中小企業こそ女性の力をもっと活用すべきである”

1980年代後半「キャリアウーマン」という言葉が登場し、多くの女性がそれに憧れた時代。合わせるように、昭和６０年「男女雇用機会均等法」が施行されました。当時私は「そもそも男と女では能力も体力も違う。一緒の仕事などできるわけがない」と、この法律には疑問を感じていました。私自身が、今でもまだこの社会に染みついている「女性＝結婚＝専業主婦＝幸せ」という方程式の中にいたのです。それがやがて逆転し、あの時キャリアを目指した女性の多くが結婚して主婦業に専念しましたが、私は結果として「キャリアウーマン」の道を歩むことになりました。

運よく天職に巡り合え、そこからは仕事第一主義。休みなんていらない、すべてが未来へのチャンスと信じ、どんな仕事でもやってきました。それが今の会社経営につながっていきます。設立当初は毎晩夜中までデスクワークをしていましたが、ようやくいいマネージャーが入り、それを機に異業種交流会に入りました。ここで男性経営者の方々から「女性社員をどう扱っていいかわからない。」という声を多数お聞きし、相談を受ける度に、私なりにアドバイスをさせていただいておりました。

時が過ぎて令和２年４月、改正女性活躍推進法が施行されました。昨今の働き手不足で、女性の力が戦力として本気で必要になってきました。またサービス関連業等、女性でなくてはならない職種が増えたり、営業も男性より女性の方が評判良かったりと、女性の力が重要であるということに経営者は気付いてきたのです。しかし、中小企業では新しく人を雇うことがとても難しく、現存する社員でいかにビジネスを成長させるかを考えなくてはなりません。中小企業が本当の女性活躍を目指すなら、法律で定められた採用数や管理職比率といった数値目標ではなく、根本的なマインドチェンジが必要なのです。

そのために今、男性も女性も、そして経営者も変わらなければいけない。

女性は男性を見習って、もっと会社への貢献意欲と責任感を高め、会社や職場に求められる人にならないといけません。そして男性も女性を見習って、職場全体を気遣うコミュニケーションを実践し、女性社員に成長機会を開いていかなければいけません。そして、経営者も変わらなくてはいけない。結婚しても出産してもここで働きたい、と言われる企業風土を築かなくてはなりません。

私は経営者の味方です。なぜなら自分自身も経営者だからです。多くの女性を育成し、雇用してきた中で、女性特有の課題や悩みにも多く向き合ってきました。そして見つけた答えが、「女性は輝く場所を求めている。自分を認めてほしい」ということ。女性が本来持っている能力、勤勉さ、上昇志向を引き出し、企業の役に立つ人材に育て上げる。その女性は認められ、輝き、さらに企業に貢献する。結果としてその女性の人生そのものが輝いていく。これが私の目指すところです。

「どうすれば女性が輝けるか？活躍できるか？」について、私なりの答えと信念があります。女性社員の能力開発に本気で取り組みたい。そう考える御社に、私の持つ全てのノウハウをご提供していきたいと思っています。

橋本美穂